フランスの首都パリ。
たくさんの見所がある大人気の観光地ですが、なかでも建築と芸術を楽しむなら、世界最大級の「美の殿堂」ルーブル美術館と豪華絢爛を極めた「歴史の舞台」ベルサイユ宮殿は、ぜひ訪れてほしいスポットです。
【世界最大級の美の殿堂】ルーブル美術館を攻略しよう!

フランスに行ったことのない人でも知っているであろう、世界的に超有名な美術館です。
元々は12世紀にパリを守るための「要塞」だったというから驚きです。その後、王宮として使われ、フランス革命後、現在の美術館となりました。
約3万5000点もの美術品が、3つの翼に分かれた広大な館内に展示されています。
一方で「広すぎて、どこから見ればいいかわからない…」そんな声が聞こえてきそうなくらいスケールの大きいルーブル美術館。
イメージの通り、1回の来館で館内を全制覇することは困難です。
体力に余裕を持ちつつ楽しめるように、見どころを厳選してまわることが重要です。
これだけは押さえたい!必見アート ベスト3
スケールも大きく素晴らしい作品も多いので、全てを見ようとすると1週間あっても足りません。
そのため、「端から全て観よう」ではなく「観たい作品と優先順位を決めて、ルートを決める」のが重要です。
「美術はあまり詳しくないから、何を見ればいいかイマイチわからない」という方は、まずは、誰もが知るこの3作品を目指しましょう!
モナ・リザ

常に黒山の人だかりで、絵の正面・最前列に行くまでは数十分を要しますが、ルーブルに来たからにはぜひ見ていただきたい一番人気の作品です。
ミロのヴィーナス

古代ギリシャが生んだ、完璧なプロポーションを誇る大理石像。
大理石をここまで美しく切り出す職人の技術には脱帽です。
サモトラケのニケ

階段の踊り場という劇的な場所に鎮座する、翼を持つ勝利の女神像です。
風を受けてはためく衣の表現は、もはや石とは思えないほどの躍動感に満ちています。
人は多いのですが台座の上にあり、写真も撮りやすいのが嬉しいポイントです。
初心者のための賢い回り方

チケットは事前予約が鉄則!
当日券の窓口は長蛇の列です。必ず公式サイトで時間指定のチケットを事前購入しましょう。Eチケットをスマホに表示させれば、スムーズに入場できます。
※2025年5月現在、公式サイトからの予約が最安
公式サイト:https://ticket.louvre.fr/en
おすすめの時間帯は”なるべく早い時間”

入場時間は予約時に指定するのですが、退場時間は決められていません。
つまり、早く入場したほうが長く滞在できることになるので、予約時に時間が選べるようなら、開館直後の朝一番以降なるべく早い時間がおすすめです。
おすすめのモデルコース

ガラスのピラミッドから入場したら、まずは「ドゥノン翼」へ。
『モナ・リザ』を目指し、その道中で『サモトラケのニケ』を鑑賞。
その後、「シュリー翼」で『ミロのヴィーナス』を見るのが王道ルートです。
ルートの途中にもたくさんの作品を鑑賞できます。
「たったこれだけ?」と思うかもしれませんが、混雑状況によっては2時間以上かかることも。
さくっと有名どころを見たいなら、このコースを制覇しましょう。
【豪華絢爛の極み】ベルサイユ宮殿で大貴族気分

パリ中心部から少し足を延ばして行ける「ベルサイユ宮殿」、フランス絶対王政の栄華を極めた建築と庭で当時を体験しましょう。
太陽王が築いた栄華の舞台

もとはルイ13世の狩猟の館だったものを、息子である「太陽王」ルイ14世が莫大な費用をかけて増改築したのがこの宮殿。フランス革命で民衆が押し寄せるまで、政治と文化の中心地でした。
宮殿そのものもかなりの規模ですが、庭も含めるとものすごい広さなので、全てを徒歩で回るのは不可能です。
ため息が出るほどの必見スポット
ベルサイユ宮殿は見どころだらけですが、全てを観ようとすると体力と時間が持ちません。
優先順位をつけるのも難しいのですが、下記の3スポットは押さえておくのがおすすめです。
鏡の間

宮殿で最も有名で豪華な空間です。
無数のシャンデリアが天井から下がり、壁一面の鏡がきらびやかな光を無限に反射させます。
窓の外には広大な庭園が広がり、まさに絶景です。
広大な庭園

宮殿の裏手に広がる、幾何学模様が美しいフランス式庭園。
今写真に見えているところすべてベルサイユ宮殿の敷地です。
運河や噴水、きれいに刈り込まれた植木など、その壮大さに圧倒されます。
その分、散策するだけでも半日以上はかかるので、後述のレンタルなどを活用して効率的に回れるようにしましょう。
マリー・アントワネットの離宮(プチ・トリアノン)

宮殿の喧騒を嫌ったマリー・アントワネットが過ごした、愛らしい離宮です。
豪華なライフスタイルで有名なマリー・アントワネットですが、違う一面もあるようですね。
華やかな宮殿とは対照的な、彼女のプライベートな顔を垣間見ることができます。
初心者のための賢い回り方

こちらも注意点は、ルーブル美術館と同じく「全てを見ようとしないこと」です。
事前に優先順位をつけて、観る場所を厳選するのがおすすめ。
特にこだわりがなければ、宮殿内で鏡の間を観てから、一度外に出て庭やプチ・トリアノンを散策、さらに時間が余れば好みのものを観たり、カフェやレストランで休憩というルートがおすすめです。

先ほどお話ししたように、ベルサイユ宮殿の外の広大なエリアを見て回るなら、徒歩では時間が足りません。
ベルサイユ宮殿では、外のエリアを回るためのレンタルアイテムがいくつか用意されているので、レンタルできる乗り物などを駆使するのがおすすめです。
- レンタルカート(1時間:42€)
- レンタサイクル(30分:8.0€〜)
- プチトラム(8.5€)
- レンタルボート(30分:16€〜)
レンタルカートは高いですが、ダントツで楽ちん&4人乗りなので、複数名の旅行なら、コスパは悪くなく、個人的におすすめです。
カートの運転には国際免許が必要となりますので、運転したい方は日本で取得してから行きましょう。
ベルサイユへの行き方とチケット

パリ市内からはRER(高速郊外鉄道)C線に乗り、「Versailles Château Rive Gauche」駅で下車、徒歩約10分です。
家族旅行なら、配車アプリを活用するのもおすすめです。
チケットはやはり公式サイトが最安。
宮殿内・庭園・離宮がすべて含まれた「PASSPORT(パスポート)」という種類のチケットがおすすめです。
(時間がない方は、宮殿のみでもOk)
ベルサイユ宮殿公式サイト:https://en.chateauversailles.fr/plan-your-visit/tickets-and-prices
2大スポットを巡るQ&Aとモデルプラン

- 1日で両方回れますか?
-
不可能ではありませんが、絶対にやめておきましょう!(笑)
ルーブルは最低でも3時間、ベルサイユは移動を含めるとほぼ丸1日かかります。
無理やり1日に詰め込むと、どちらも駆け足になってしまい、疲労困憊するだけ。
「せっかく来たのにもったいなかった…」と後悔しないためにも、必ず別々の日に訪れてください。
- 1日目:芸術に浸る日
【午前】予約した時間にルーブル美術館へ
【午後】美術館に隣接するチュイルリー公園を散策
そのままセーヌ川を渡り、オルセー美術館やサンジェルマン・デ・プレ地区でおしゃれなカフェ巡りなど - 2日目:歴史にタイムスリップする日
【午前】RER C線でベルサイユへ、まずは宮殿を見学
【午後】広大な庭園を散策し、マリー・アントワネットの離宮まで足を延ばし、1日かけて満喫する
まとめ|一生忘れられない感動体験を
フランス・パリには、今日紹介した2つのスポットのほかにもエッフェル塔や凱旋門など、たくさんの有名なスポットがあり、どこを観光するかは迷うポイント。
なかでもルーブル美術館やベルサイユ宮殿は、どちらも事前予約が必須のスポットなので、計画もなるべく早めがおすすめです。

世界屈指の美術館であるルーブルで、本や映像でしか観たことのない作品をみたり、

ベルサイユ宮殿で、当時だからこそ可能だった豪華絢爛の極みを体験したり。
フランスの歴史や芸術を思いっきり浴びたいという人は、ぜひ訪れてみてくださいね。
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